本文へ移動

大雨嶺北と嶺南交通分断 北陸線運休、北陸道・国道8号通行止め 

2022年8月6日 05時18分 (8月6日 12時27分更新)
大雨の影響で住宅街が冠水し、JR北陸線のレール上に次々と乗用車が流れ込んだ現場=5日午前10時44分、南越前町今庄で(蓮覚寺宏絵撮影)

大雨の影響で住宅街が冠水し、JR北陸線のレール上に次々と乗用車が流れ込んだ現場=5日午前10時44分、南越前町今庄で(蓮覚寺宏絵撮影)

南越前で集落孤立


 県内は五日、嶺北南部を中心に記録的大雨に見舞われた。南越前町今庄では日野川支流の鹿蒜(かひる)川から水があふれて一部集落が孤立し、消防と災害派遣要請に応じた陸上自衛隊が、十八人を救助した。土砂災害などでJR北陸線の運休、北陸自動車道、国道8号の通行止めが相次ぎ、嶺北と嶺南を結ぶ交通の大動脈が分断された。 (浅井貴司)
 JR北陸線は嶺北と嶺南の行き来ができなかった。北陸自動車道の敦賀−今庄インターチェンジ間は通行止めが続いた。並行する国道8号も県の南北の境が通行不能になった。JRは名古屋方面の特急「しらさぎ」、大阪方面の特急「サンダーバード」も終日運休した。
 鹿蒜川の氾濫は午前九時半ごろ、日野川と合流する地点で起きた。南越前町南今庄、新道など周辺の集落が浸水し、孤立した住居二階などで救助を求める人が多数発生した。
 県は午後零時半に陸自に災害派遣を要請。県などによると、陸自と県内消防がヘリやボートで活動し、助けを求める全員の救助を終えた。集落に取り残されている人の無事も、地元区長を通じて確認できているという。県全域で人的被害は確認されていない。
 南越前町には災害救助法が適用された。救助費用は国と県が折半する。
 気象庁によると、県内の三つの観測地点で、二十四時間の降水量が観測史上最大となった。南越前町今庄は、五日午前九時二十分までに四〇五・五ミリ、大野が午前四時五十分までに二一五ミリ、越前市武生が午前八時四十分までに二一〇・五ミリだった。福井地方気象台は「大雨の峠は越え、危険度は下がりつつある」との見通しを示した。
 南越前町のまとめでは、町内で少なくとも百四十七世帯が床上浸水した。県のまとめでは四日以降、他に勝山市と福井市で床上浸水が二十件、両市に大野市を加えた三市で床下浸水が計四十一件あった。
 四日から五日にかけて近くの学校などに避難した人は福井、勝山、大野、鯖江、越前の五市と越前、南越前の二町で計三百八十五人だった。杉本達治知事は五日夕に県庁で開いた県災害対策本部会議で、道路の通行止め箇所や迂回(うかい)路の情報を周知する必要があるとして「家財道具の片付けをする際の熱中症への注意も呼びかけないといけない」と指示した。

関連キーワード

おすすめ情報