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うなぎの遡上を補助 浜名湖養魚漁協が花川堰堤にマット設置

2022年8月6日 05時05分 (8月6日 05時07分更新)
ウナギの魚道となる新型マットをオイスカ浜松国際高校の教員(右)らに説明する古橋知樹さん(左)=浜松市西区和地町の花川で

ウナギの魚道となる新型マットをオイスカ浜松国際高校の教員(右)らに説明する古橋知樹さん(左)=浜松市西区和地町の花川で

 ウナギの遡上(そじょう)を補助するため、浜名湖養魚漁業協同組合(浜松市西区)は浜名湖に流れ込む花川の堰堤(えんてい)に、米を原材料の一部としたマットを新たに設置した。同漁協が新潟、福岡の会社と共同開発した新製品。環境負荷をかけず、ウナギの生息域を広げる試みで成果が注目される。 (高橋雅人)
 マットは縦八十センチ、横三十センチ、厚さ二・五センチ。小型のウナギはマットの編み目や突起を伝い、絶壁でもボルダリングのように登ることができるため、堰堤に固定すれば魚道となる仕組みだ。今回は成分の10%が米で、従来の人工芝に比べてCO2の削減が図れる。
 海中を漂うマイクロプラスチックによる汚染が問題となる中、新たな素材を探していた同漁協に、米由来の素材を扱う新潟県南魚沼市のプラスチック加工会社が協力。マットへの加工は福岡県大川市の家具メーカーが手掛け、構想から約一年で実用化した。
 一枚数千円で、ボルトで上下を固定するだけの手軽さも特徴。試験では数カ月は十分に持つことが実証されている。
 今後は近くのオイスカ浜松国際高校の生徒たちが定期的に点検し、はがれたり劣化したりしていないかを確認するという。
 五日は西区和地町の現場で、同漁協が同校の教員らにマットの特徴を説明。同漁協のアンバサダーを務める養鰻(ようまん)業者の古橋知樹さんは「安価で高校生でも手軽に取り付けられる上、環境にも優しい。全国的に広がっていってほしい」と話している。

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