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海の神へ「天」突く声 大野湊神社夏季大祭 3年ぶり練り

2022年8月6日 05時05分 (8月6日 11時46分更新)

大野湊神社を出発し、みこしを運ぶ氏子たち=金沢市内で

 金沢市の無形民俗文化財に指定されている大野湊神社(寺中町)の夏季大祭が五日、三日間の日程で始まった。初日は新型コロナウイルス感染拡大の影響で過去二年中止だったみこし行列があり、氏子らが同神社から同市金石西に建てた仮殿に向けて、みこしを担いで練り歩いた。 (郷司駿成)
 白い装束を身にまとった氏子らは午前十時に神社を出発。暑さに負けないような元気良い掛け声を出し、仮殿を目指した。
 神社は昔、海沿いにあったが、十三世紀に火災で焼失し、現在の土地に移転した。祭りは氏子らが年に一度、元の場所へ神様を帰そうとしたことが始まりとされる。
 三日目には、金石街道で「悪魔払い」などが披露される。

▽右官衆Tシャツ「地」域盛り上げ
 中日文化センター 西田講師揮毫

 大野湊神社の夏季大祭を手伝う「金石右官(うかん)衆」が着用するTシャツが5日、お披露目された。祭りの間、金石右官衆はTシャツを着て、みこしの台車を付けたり、引き上げたりするなど祭りをサポートする。
 白地に「金沢右官衆」の文字が書かれたTシャツ。揮毫(きごう)した金沢中日文化センター書道講師の西田裕美さん(49)=写真(中)=は「重圧感のある文字でインパクトを出し、祭りに敬意を表した」と話した。
 金石右官衆の鍛治直樹さん(49)=同(左)=と田村良二さん(49)=同(右)=によると、今まで神社の大工仕事を引き受けていたが1カ月ほど前まで団体名がなかった。そこで、かつて大工が右官と呼ばれたことにちなんだ名前を付けた。昨年、仮殿の手水(ちょうず)舎の水盤が新調された際にも社号を揮毫した西田さん。「町の人も3年ぶりに行列ができたと喜んでいると思う。町、海、神社にとって良い夏になれば」と祭りの盛り上がりを願った。

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