本文へ移動

赤ちゃんをなくして~流産・死産後の支援~(上)足りない「痛み」への理解とケア、動き出す行政

2022年8月5日 10時36分 (8月6日 23時32分更新)
 妊娠と診断された人の約15%に起きるとされる流産。妊娠4カ月以降の死産は、出産の2%を占める。おなかの中で育んできた赤ちゃんの死は心身の痛みを伴うつらい出来事だが、これまでそのケアはあまり注目されてこなかった。近年その必要性が重視され、国や自治体が乗り出している。支援のあり方を2回に分けて考える。(吉田瑠里)

■つながり

 七夕の日。大阪府東大阪市のビルの一室で、女性6人が短冊に願い事をしたためた。「お空でお友達と仲良く過ごせますように」-。流産や死産で、あるいは生後すぐに赤ちゃんを亡くした親が集う「関西天使ママサロン」。女性たちの隣には、亡くなった赤ちゃんの体重と同じ重さのクマのぬいぐるみが座る。
 参加者の一人、三宅芽衣さん(31)は3年前、妊娠十四週で死産した。「落ち込んで泣くこともあり、周りの人から『若いから次がある』『早く元気になれ』と励まされた。でも、大事な人が亡くなったのに、なぜ悲しむことが許されないんだろうと、家に帰って毎日泣いた」と振り返る。同じ体験を話せる場を探すうち、同会にたどり着いた。下の子を妊娠後は、死産の記憶がよみがえってさらにつらく、足を運ぶ回数が増した。この...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報