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大野・勝山 記録的大雨 24時間降水量大野最大201ミリ 5市町で避難指示

2022年8月5日 10時06分 (8月5日 10時07分更新)
一気に水かさが増し、濁流が押し寄せる暮見川=4日午前9時53分、勝山市郡町2で(平林靖博撮影)

一気に水かさが増し、濁流が押し寄せる暮見川=4日午前9時53分、勝山市郡町2で(平林靖博撮影)

 日本海側から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になった影響で四日、嶺北を中心に局地的な大雨が降った。大野市と勝山市には、気象庁から「記録的短時間大雨情報」が計五回発表され、福井市など五市町で三十八万人余りに避難指示が出された。路面の冠水や土砂の流出による通行止めも相次いだ。 (水野志保)
 福井地方気象台によると、大野市では四日午後四時までの二十四時間降水量が、統計を取り始めた一九七六(昭和五十一)年以降、観測史上最大となる二〇一ミリとなった。県と同気象台は八市町に「土砂災害警戒情報」を発表。いずれも午後七時四十分に解除した。
 県災害対策連絡室の午後五時現在のまとめによると、勝山市の十軒で床上浸水、同市の多数の住宅と大野市の九軒で床下浸水が発生した。
 国土交通省などによると、県内の滝波川、羽生川、暮見川、皿川の四河川が氾濫した。県によると、福井市の底喰川は午後五時時点で水位が五・七一メートルまで上昇し、氾濫危険水位に到達。鯖江市の浅水川も避難判断水位に達した。
 勝山市は午前十時に市内全域の約七千八百世帯、二万二千十八人を対象に避難指示を出した。福井市も午後五時に市内全域の約十万五千世帯、二十八万五百十九人に避難指示。鯖江市と大野市、越前町も一部地域に避難指示を出した。鯖江市は午後八時二十分に解除した。
 土砂の流出などによって福井市と大野市を結ぶ国道158号など二十三カ所が通行止めとなった。このうち、午後五時までに二カ所が解消された。この通行止めの影響により、京福バスは大野線の一部区間を一時、折り返し運行した。
 JR西日本は四日、北陸線の多くを運休。越美北線は全区間の上下線で終電までの計十三本を終日運休とした。越美北線は線路が冠水しているため、五日も終日運転を取りやめる。点検などが必要なため、北陸線は特急を含め五日午後五時まで、小浜線は同三時まで運転を見合わせる。
 福井地方気象台によると、五日朝にかけて雷を伴う激しい雨が降る恐れがあり、同日午後六時までに予想される二十四時間降水量は最大二百ミリの見通し。多いところでは、五日までの総降水量が八月の平年値の二倍となる見込み。同気象台は「地盤がゆるみ、土砂災害の危険性が高まっているため、引き続き警戒が必要」としている。

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