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越前市の「たからくん」死ぬ コウノトリ ひな8羽育てた雄

2022年8月4日 05時05分 (8月4日 09時54分更新)
今年3月、越前市安養寺町の巣塔で抱卵と思われる行動をしていた「たからくん」=越前市提供

今年3月、越前市安養寺町の巣塔で抱卵と思われる行動をしていた「たからくん」=越前市提供

 国特別天然記念物コウノトリで、越前市の飼育ケージで誕生し二〇一六(平成二十八)年九月に放鳥された雄の「たからくん」が三日、同市安養寺町で死んでいるのが見つかった。死因は不明。
 市によると、三日午前六時四十分ごろに住民から通報があり市職員が確認。発見場所は巣塔の東約六百メートルの電柱近くで、目立った外傷はなかったという。
 たからくんは、雌「みやび」とのペアで、一九年には県内の野外では五十五年ぶりにひなを誕生させ、以来四年連続して繁殖に成功。これまでに計八羽が巣立っていた。
 たからくんは一六年五月、雌「さきちゃん」とともに兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷(さと)公園から譲り受けた有精卵からふ化した。越前市エコビレッジ交流センター近くから放鳥された。同センター主任の野村みゆきさんは「生まれた時から見守っていたので言葉にならない」と絶句した。
 二日夜に、地元のコウノトリ見守り隊のミーティングで、見守り態勢などを話し合ったばかりだったという。野村さんは「まだまだこれから繁殖が期待できる鳥で、つらい」とため息をついた。その上で「地元に戻って繁殖するなど貢献してくれた。ありがとうと言いたい」と話した。 (中田誠司)

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