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天女の絵 御朱印で御利益を 観音院で6日「四万六千日」

2022年8月3日 05時05分 (8月3日 10時44分更新)
安念千尋さんが描いた今年の四万六千日限定の御朱印=金沢市観音町の観音院で

安念千尋さんが描いた今年の四万六千日限定の御朱印=金沢市観音町の観音院で

  • 安念千尋さんが描いた今年の四万六千日限定の御朱印=金沢市観音町の観音院で
  • 縁日で「四万六千甘」として販売される金沢市才田町産トウモロコシを手にする坂井大輔さん=金沢市観音町の観音院で

名物トウキビ 地元産に

 金沢の夏の風物詩として親しまれる縁日「四万六千日(しまんろくせんにち)」が六日、金沢市観音町の寺院「観音院」で営まれる。住職の妻安念千尋(あんねんちじゅん)さん(43)が描くイラストが評判の御朱印のほか、例年長い行列ができる縁起物のトウキビ(トウモロコシ)が授与される。今年は同市才田町の農事組合法人Oneとコラボし、糖度が高いトウモロコシを「四万六千甘(しまんろくせんかん)」と名付けて販売する。(奥田哲平)
 四万六千日は、旧暦七月九日に参拝すると、四万六千日分の御利益が得られるとされる観音菩薩(ぼさつ)の法要。近くの「ひがし茶屋街」周辺では、祈祷(きとう)を受けたトウキビを軒先につるして商売繁盛や家内安全を願う「門守」の風習が残る。
 僧籍を持ち、絵を描くのが得意な安念さんは、三年ほど前から本尊十一面観音像をモチーフに「ことづて観音」と名付けた愛らしいキャラクターを考案。毎月新作を描き、イラストにひと言を添えてその場で仕上げる。予約制だが、御朱印ブームもあって全国各地から参拝者が後を絶たない。
 今年の四万六千日限定の御朱印は四種類(三百〜千円)を用意。天女が縁起物のトウキビを奉納し、参拝者に配る姿を描いた。「お寺に来られることでホッとした一時を過ごしてほしい」と願う。
 名物のトウキビは昨年まで北海道などの県外産を販売してきたが、地元産を求めていた安念尚弘(しょうこう)住職(49)に、ちょうどOneの坂井大輔さん(41)が申し出た。持続可能な農業を目指すOneでは、三年前から水田やレンコン畑を転用して栽培を始め、糖度二十前後の大ぶりなトウモロコシが出来上がった。
 坂井さんは「商品を卸す茶屋街の飲食店でトウモロコシがつるしてあるのを見掛け、初めて門守の文化を知った。少しでも地元のお手伝いができればうれしい」と話し、縁日の当日も手伝う心意気。食用に千本を用意し、軒先につるす用と合わせて三千五百本を販売する(一本七百円)。
 本尊のご開帳は六日午前六時から。新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年まで自粛していた本堂拝観もできる。

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