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【がんがつなぐ足し算の縁】 笠井信輔さん講演会 聴衆それぞれのストーリー

2022年8月2日 05時05分 (8月2日 11時12分更新)

出会いが希望になる


 今まさにがんで闘病中の人、家族を亡くした人…。笠井信輔さんの講演会には、さまざまな背景を持つ読者が集まった。中には、講演会参加を生きる目標に定めながら亡くなった人も。それぞれの人たちのストーリー、胸に秘めてきた思いを紹介する。

笠井さんと同じ病気に  寛解 目指していいんだ 


愛車を運転して一人で出歩けるほどに回復した佐藤珠美さん=名古屋市内で


  「笠井信輔さん、ステージ4から完全寛解(がんが体から消えた状態)」。愛知県一宮市の元教員、佐藤珠美さん(54)がその報道に触れたのは2020年6月、名古屋市内の総合病院のベッドの上だった。
 当時は「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」という病名を宣告されたばかり。新型コロナウイルス感染拡大の影響で面会も制限され、孤独と不安が渦巻く中、全く同じ病気から回復した笠井さんは一筋の光だった。「私も寛解を目指していいんだ」
 佐藤さんの症状は、宣告の約3カ月前、右手の指先のしびれから始まった。整形外科では最初、「頸椎圧迫だろう」と言われた。次男の中学校の入学式を控えていたこともあって詳しい検査を急がず、そのまま様子を見ていたら、今度は右足も動かしにくくなった。「手足のしびれはおかしい。原因はたぶん頭だから早く...

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