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【Dr.'s サロン】居場所のない子どもたち    

2022年8月2日 05時05分 (8月2日 10時20分更新)
 学校は夏休みですが、休みを喜ぶ子どもばかりではありません。家にいる時間が長くなると、しんどくなる子もいます。そんな家庭に居場所がない子どもたちは交流サイト(SNS)などで居場所を探し、誰かとリアルに出会おうとします。その結果、事件に巻き込まれることも少なくありません。
 最近、繁華街に集まる若者が新聞やドキュメンタリー番組でよく取り上げられています。私は診療やボランティア活動を通じて、名古屋・栄の「ドン横キッズ」と呼ばれる若者たちと交流する機会があります。多くは家庭内暴力やネグレクト、貧困といった複雑な事情を抱えています。いじめなどにあい不登校となり、学校にも居場所がない子もいます。ただ、とても優しく、きさくで、いい子たちばかりです。
 そんな彼らを「自己責任」「努力しないからだ」「非行しているその子が悪い」などと批判する声を耳にします。10代の子どもには非常に重い言葉で、悲しくなります。彼らが悪いのでしょうか。彼らに全責任があるのでしょうか。
 支援の隙間に落ち込んだ子どもたちには、「困ったら相談して」と呼びかけるだけでは不十分です。私は社会にも責任があると考え、自分に何ができるか日々模...

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