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「科学技術立国」掲げるのに研究者の雇用不安定 「学生に勧められない」

2022年7月7日 05時05分 (7月7日 14時13分更新)
「若手研究者のサポートを」と話す馬場基彰さん=東京都千代田区で

「若手研究者のサポートを」と話す馬場基彰さん=東京都千代田区で

  • 「若手研究者のサポートを」と話す馬場基彰さん=東京都千代田区で
  • 40歳未満任期付き68.2%
 政府が掲げる「科学技術立国の実現」には人材育成が欠かせない。だが、研究者は不安定な立場の「任期付き雇用」が多く、大学で博士課程に進む人も減少傾向。現場では「安定した職を求めて苦戦する四十代の姿を見て、若い人はこの道を選ぶのか」との懸念が根強く、研究者が政治に解決策を訴える動きも出ている。(出口有紀、増井のぞみ)
 中部地方の大学で有期雇用の特任助教を務める理系の四十代男性は、多くの成果を上げてきたと自負するが、大学で無期雇用の職は得られなかった。国内には関連の講座自体が少ないこともあり、新たな環境を求めて中国の大学に赴任した知人もいるという。
 任期付きという不安定さに加え、「常勤の職に就けたとしても脱炭素など目立つ研究に予算が集まり、他の分野では思うように研究ができない」と指摘。「裾野まで研究費を行き渡らせられない現状では研究職を学生に勧められないし、学生も危ない橋は渡らない」と話す。
 科学振興を巡っては、科学技術・イノベーション基本法が昨年四月に施行され、人文科学を含む振興が掲げられた。
 中部地方の大学で文系の特任助教を務める四十代男性は、前職の任期が切れた際にハローワークを訪ねると...

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