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【石川】能登上布を普段着に 羽咋 山崎麻織物工房が洋服ブランド

2022年7月7日 05時05分 (7月7日 09時53分更新)
能登上布で仕立てたシャツやジャケットなどの「凜装」シリーズ=山崎麻織物工房提供

能登上布で仕立てたシャツやジャケットなどの「凜装」シリーズ=山崎麻織物工房提供

 石川県の無形文化財に指定されている高級麻織物「能登上布」の唯一の織元・山崎麻織物工房(同県羽咋市)が洋服のブランドを立ち上げた。コロナ禍での茶会の中止や外出控えによって和装を着る機会が減っており、普段着としての需要を掘り起こしていく。
 能登上布は独特な絣(かすり)模様とセミの羽のような透け感が特徴の夏用の着物生地。崇神天皇の皇女によって機織りが中能登地区に伝えられたのが起源とされるほど歴史が古い。
 新ブランド名は「凜装(りんそう)」。着物を着た時の凜と背筋が伸びるさまをイメージしたシャツ、プルオーバー、ジャケットとパンツの四種類を展開する。
 モダンかつ伝統を随所に感じられるデザインにこだわり、シャツ、ジャケットは着物のえりや前合わせをイメージ。プルオーバーは弥生時代の衣服・貫頭衣を基に、着物のように平面に畳める形を取り入れた。
 プルオーバーは九万八千九百四十五円、シャツは十二万九千六百九十円。工房か同社のオンラインショップで販売している。今後は好きな反物とデザインを組み合わせられるセミオーダーも受け付ける予定。
 担当者は「百貨店の催事で展示販売したところ、反物も売れる相乗効果があった。能登上布を受け継いでいくためにも、伝統を大切にしながら新しい挑戦をして、ファンを増やしていきたい」と意気込んでいる。 (高岡涼子)

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