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<コロナの陰で 参院選が問う課題> (中)農業

2022年7月6日 05時05分 (7月6日 05時06分更新)
 左手にネギの束を持ち、余分な葉をむしって段ボール箱に入れていく。全国有数の野菜の産地・愛知県田原市で農業を営む小川政行さん(45)の作業場。フィリピン、ベトナム、タイ国籍の女性三人が忙しく手を動かしていた。作業が始まったのは朝八時半。六時間ほどかけて、収穫したネギを洗浄、選別していった。

ネギの選別作業をするフィリピン人技能実習生=愛知県田原市で


 「今は、実習生がいないと仕事が回らない」。傍らでネギを洗っていた小川さんがそう実感したのは、新型コロナウイルス禍がきっかけだった。
 昨年三月、来日予定の実習生が政府の水際対策で入国できなかった。一年二カ月ほど、一人少ない状況でネギ栽培を続けたが、出荷量は二割ほど減少。「経営的にすれすれの状態」に追い込まれた。田原市全体でみても、農業に従事する技能実習生数は二〇一九年の千二十三人(推計)から昨年は半減した。
 外国人の労働力に頼らざるを得ない日本の農業。主な原因は担い手不足だ。農業が盛んな地方から都市部へ若者の転出が続いている。農家は高齢化して廃業が絶えない。農業を主な仕事にする今年の基幹的農業従事者数は百二十二万六千人。五年前から二割減った上に、六十五歳以上の割合が七割を超えた。
 田原市も状況は同じ。...

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