本文へ移動

中国ロックダウンで大きく落ち込んだ国内の生産活動

2022年7月5日 07時02分 (7月5日 19時49分更新)
 永浜利広(第一生命経済研究所首席エコノミスト)

 永浜利広(第一生命経済研究所首席エコノミスト)

 先週、経産省から5月の鉱工業生産指数が公表されました。これによれば、季節調整済みの前月比で事前の市場予測が0・3%低下だったのに対して、7・2%低下と大きく落ち込みました。これは、2年前の新型コロナウイルスの感染拡大により、第1回目の緊急事態宣言が発出された時以来の大幅な落ち込みになります。
 そこで、この落ち込みの原因を探るべく内訳を見てみると、電気・情報通信機械や自動車、生産用機械といった業種で落ち込んでいることがわかります。5月と言えば、中国ロックダウン(都市封鎖)の影響により、エアコンや自動車、採掘機械などの生産が滞りました。このことからすれば、いかにわが国の生産活動が中国に依存していたかが反映された結果と言えるでしょう。
 なお、同時に公表された生産の予測指数によれば、6月は経産省の試算値で前月比4・9%上昇、7月も同2・5%上昇と反転が見込まれています。背景には、上海ロックダウン解除に伴う増産があるでしょう。しかし、6月以降に一部の自動車メーカーが工場の稼働停止を延長することを公表していますので、生産計画は下振れる可能性が高いでしょう。
 また、中国本土ではゼロコロナ政策が続い...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報