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<食卓ものがたり> シェル・レーヌ(三重県鳥羽市)

2022年7月4日 10時37分 (7月4日 11時00分更新)

 ふわりバター香る真珠貝

 

真珠貝をイメージした焼き菓子「シェル・レーヌ」=三重県伊勢市で

養殖真珠の発祥地として知られる三重県鳥羽市。地元の銘菓として親しまれているのが、貝をかたどったマドレーヌ「シェル・レーヌ」だ。表面はさくさく、中はしっとり。ふわっと広がるバターの香りに、優雅な気分になった。
 
 シェル・レーヌは、鳥羽に本店を置く洋菓子メーカー「ブランカ」が一九九三年に発売。小麦粉は三重県産の「あやひかり」を使い、卵は鳥羽の農場から仕入れる。真珠貝から作られた天然カルシウムを生地に混ぜているのもポイントだ。「見た目はあんまり真珠貝に似てないんですが…」。社長の石井あきさん(37)は冗談っぽく話す。
 
 ブランカは、あきさんの父で会長の隆久さん(74)が七八年に創業。「手に職をつけ、自分でずっと仕事がしたい」と東京での会社員生活から脱サラし、神戸の洋菓子店などでの修業を経て、出身地の鳥羽で実家の一部を間借りしてケーキやパンの店を開いた。
 
 シェル・レーヌの開発は、鳥羽の新たな土産物を作りたいと思ったのがきっかけ。「名物の真珠にちなんだものならアピールになる」。ケーキは日持ちがせずに持ち運びづらいことから、焼き菓子に目を付けた。
 
 観光客向けというより...

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