中学生と五輪代表 異色チーム快進撃 辻すみれ「いけるなとは思っていました」【フェンシング】
2022年7月3日 19時43分
フェンシングの全日本選手権東海ブロック予選会が3日、岐阜県大垣市の大垣南高で開催され、女子フルーレ団体で東京五輪に出場した辻すみれ(22)=大垣共立銀行=が出身クラブのはしまモアフェンシングクラブの中学生3人と結成したチーム『MOA』が、海星高(三重)を45―3で破り、上位2チームが進める12月の本戦出場を決めた。オリンピアンと中学生という異色のチームは全国4強を目標に掲げる。
別格の強さだった。最後も辻が危なげなくポイントを重ねていき、45点目を取ってMOAの勝利が確定。「中学生といっても普通に上手だし、いけるなとは思っていました」。その言葉通り4人がそれぞれ力を発揮し、喜びを分かち合った。
村瀬あかり(長森中)、加藤璃紗(境川中)、高橋ひなた(笠松中)の中学3年生3人との珍しいチーム。今春から入社した大垣共立銀行では、女子フルーレの選手が不在でチームを結成できなかった。ただ、会社は出身クラブの後輩とのチーム結成を快諾してくれたため、実現した。
もともと辻は高校、大学時代もはしまモアフェンシングクラブで練習をしており、3人とは勝手知ったる仲。「『すみれちゃん、すみれちゃん』と言ってきてくれて、楽しくやれてます」。“妹”たちの強さも当然、よく分かっている。団体戦は一人で戦うわけではなく、チームの総合力が問われるが、「バランスのいいチームです」と手応えを得ている。
辻は東京五輪後の昨年9月に股関節の手術を受け、試合勘など含めまだ万全ではない。中学生たちは伸び盛り。チームの上積みはまだまだある。
「全国でベスト4に入りたいと思っています」と辻は言葉に力を込める。もちろん本気も本気だ。オリンピアンと中学生3人が、全国でも旋風を巻き起こす。
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