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<フォーカス> 「ちょうどいいまち」効果あり 富加町が国勢調査で2回連続人口増

2022年7月3日 05時05分 (7月3日 22時55分更新)
移住を呼び掛ける看板の前に立つ板津町長=富加町で

移住を呼び掛ける看板の前に立つ板津町長=富加町で

  • 移住を呼び掛ける看板の前に立つ板津町長=富加町で
  • 残る1区画となったジャストタウン羽生=富加町で
 富加町が、さまざまな転入優遇策を設け、人口増加策を進めている。町のコンパクトさを逆手に職住に適した「ちょうどいいまち」をPR。全国的に少子高齢化が進む中、過去二回の国勢調査では人口が増えており、効果が表れているようだ。町はさらなる移住促進へ向け、第三弾となる町有地の宅地分譲を年明けにも行う。 (近藤晶)
 「ゆったりした生活がしたかった。近所付き合いが幅広く住みやすい。地域の人からもいろいろ教えてもらっている」。町が二〇一六年に宅地分譲した「ジャストタウン滝田」で一戸建て住宅に暮らす夫婦は、購入予算や土地の広さと価格など、すべての条件が合致し移り住んだ。
 滝田は町営住宅跡地を整備した全十三区画。一区画八十五〜百二十坪と広めにしたのは、子どもが成長しても離れや車庫を設けるなどして二世帯で住み続けてもらう狙い。当初不安視する声もあったが、販売から一年で完売した。
 翌年には国道の代替地として取得した町有地を「ジャストタウン羽生」(六区画)として分譲。一区画を残すのみとなっている。羽生は坪単価七万円余りと周辺に比べ割安感がある。町内には新築住宅が目立ち、民間事業者も宅地開発を活発化させている。
 国勢調査によると、町の人口は一九九〇年の五千八百九十八人をピークに減少傾向にあったが、二〇一五年から増加に転じ、二〇年は五千六百二十六人まで回復。過去二回の国勢調査で連続して増えたのは県内で五市町のみという。町によると、転入者は子育て世代が多く住民登録は今年五月末時点で五千七百五十七人と増加傾向。町唯一の小学校も児童数が増えている。
 町は約四キロ四方の広さしかないが、隣接する美濃加茂、関市には大規模商業施設や高校などがある。「生活圏で考えれば、雇用も含めすべて町内にそろっていなくても住んでいただける」と総務課の担当者。そうした地の利も人口増の背景にあるようだ。
 町は本年度から転入優遇策をさらに拡充した。町内で住宅を新築した場合に支給される補助金制度を簡素化し二十万円増額。出産祝い金も商品券三万円分から大幅アップし現金振り込みにするなど充実させた。
 今後、元教員住宅跡地など約千三百六十平方メートルを新たに「ジャストタウン加治田」(四区画)として整備し、年明けにも分譲を始める予定。
 町議時代から人口問題をライフワークとしてきたという板津徳次町長は「人口減少対策では後ろ向きな政策になってしまう。職員も前向きな姿勢でやってくれて少しずつ結果が出てきた。恵まれた地の利を生かしていくのが私たちの責任。目標としては一万人ぐらいいきたい」と話している。

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