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96歳 変わらぬ木彫り愛 志賀の中谷さん きょうから作品展

2022年7月3日 05時05分 (7月3日 11時11分更新)
獅子頭や仏像などを展示する中谷外栄さん=志賀町文化ホールで

獅子頭や仏像などを展示する中谷外栄さん=志賀町文化ホールで

独学で生み出し続けた 獅子頭や仏像

 志賀町舘開の中谷外栄さんの彫刻展「木彫りに生かされて」が三日、町文化ホールで始まる。九十六歳になった今も、家族に支えられながら地道に制作する中谷さん。作りためた仏像や獅子頭、地蔵など約四十点を並べる。 (稲垣達成)
 中谷さんは、農業をしながら地元の製材所に勤めていた。趣味で木彫りをしていた地域住民の影響を受け、自身も彫刻の道へ。本を眺めながら、独学で仏像や地蔵などを仕上げた。「いつ始めたか忘れてしまった」と笑う。数え切れないほどの作品を生み出し、多くは近隣住民らに配った。
 これまでも亡き妻との夫婦二人展などを開催。多くの人に作品を見てもらうのが、励みだった。「世話する人がおるから何回も展示会ができる。ありがたい」
 今回の開催も近くの住民の提案がきっかけ。高齢で以前と比べて思うような出来栄えにはならなくなったというが、隙間時間を見つけては木と向き合っている。「夢中になれる。暇でやっているだけだが、楽しい」と語る。
 胆石と胃がんで二度、おなかを切る手術を経験したが、克服した。自作の木のつえを頼りに自分の足で歩く。「酒はもともと飲めず、たばこもやめたから、健康なのでは。木彫りも長寿の秘訣(ひけつ)かもしれない」。仏像を手に、柔和な表情を浮かべた。
 作品展は十八日まで。会期中無休。午前九時〜午後十時。(問)町文化ホール0767(32)2111

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