中日ドラゴンズゆかりの三遊間コンビがアベック弾 大阪桐蔭の伊藤櫂人と鈴木塁が躍動【高校野球】
2022年7月2日 19時52分
ドラゴンズにゆかりのある大阪桐蔭の三遊間コンビが“アベック・アーチ”をかけた。「ドラゴンズベースボールアカデミー」出身の伊藤櫂人三塁手(3年)と「ドラゴンズジュニア」出身の鈴木塁遊撃手(3年)だ。
まずは1番を任される伊藤が打線に点火した。今春センバツ大会で1イニング登板している高知の右腕・川竹巧真選手(3年)から3回に右中間へ先制ソロ本塁打。フルカウントから高めのストレートをとらえた。
「とにかく次につなぐ意識で、追い込まれた中で自分のポイントで。フルスイングとか自分勝手なことはできないので、自分で考えて次につないでいくイメージで打ちました」
センバツ準々決勝(市和歌山戦)では1イニング2本塁打を記録。6月の強化期間もあってか、このところは調子が上がってこず、体が開くクセを自覚していた。そこで「棒立ちではないですけど、それぐらいの意識で立つイメージを持って。そうすると余裕ができるので」。そのひと工夫から生まれた高校通算18本目の本塁打だった。
「初ホームランです。真っすぐを打ちました。うれしかったですが、ホームランを打てる選手ではないので、つないでつないで、というイメージがああいう形になりました。また、ホームランを打とうという欲はありません」
センバツでは史上最多となる11本塁打を記録した大阪桐蔭の打線にあって、意外にもこれが高校1号と明かす。
ドラゴンズジュニアでは悔しい思い出がある。「NPB12球団ジュニアトーナメント2016」で、今はチームメートの海老根優大中堅手(3年)が対戦相手(マリーンズジュニア)となり、その海老根に本塁打を打たれて敗れ、決勝トーナメント進出を果たせなかった。
「チャンスで自分が三振して負けました。悔しかったです。自分は打てなくて」
ただ、その大会で初めてショートに抜てきされてから中学、高校とショートを守り続けている。当時の監督で、元中日内野手の湊川誠隆さんのおかげだと鈴木は話す。
大阪桐蔭にとって3度目の春夏甲子園連覇への挑戦は、18日から始まる。
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