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【富山】日医工総会 全議案を可決 社長「全身全霊で再生」

2022年7月1日 05時05分 (7月1日 09時58分更新)
日医工の株主総会の会場=富山市で

日医工の株主総会の会場=富山市で

 私的整理の一種「事業再生ADR」を活用した経営再建を目指しているジェネリック医薬品(後発薬)製造大手の日医工(富山市)は三十日、市内で株主総会を開いた。田村友一社長は不適切製造による業績悪化について「大変なご迷惑、ご心配をお掛けして申し訳ない。全身全霊で再生に向けて取り組む」と陳謝。田村社長の再任を含む役員人事など三議案を賛成多数で可決した。
 総会は午前十時から四十五分間で終了。五十九人が出席した。出席者によると、質疑応答では株主二人が経営再建を応援する言葉を述べたのみで、田村社長の引責辞任を求める意見やADRの進捗(しんちょく)状況に関する質問は出なかった。田村社長は「ありがとうございます」と声を詰まらせ、涙を拭っていたという。
 総会後、株主の会社役員男性(72)は「日医工の取引企業はたくさんあり、富山の医薬品業界の活性化のためにも皆、再建を望んでいる。これから会社を立て直すという思いをひしひしと感じた」と振り返った。株価下落に驚き、東京都から足を運んだ税理士の男性(53)は「ADRの説明は難しかった。再建は苦難の道になるだろうが、頑張れと言うしかない」と話した。
 同社は昨年三月に不正が発覚した主力の富山第一工場(滑川市)の出荷再開の遅延などで、二〇二二年三月期の連結決算で過去最大の千四十八億円の赤字を計上。今年五月にADRを申請し、三井住友銀行や北陸銀行など取引先金融機関と協議を進めている。(高本容平)

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