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【大相撲】2006年名古屋場所「たった1人」の新弟子検査 介護の世界で第二の人生 この時期は毎年「初心に帰る」

2022年7月1日 05時00分

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介護の仕事で第2の人生を歩み始めた加藤大晴さん

介護の仕事で第2の人生を歩み始めた加藤大晴さん

  • 介護の仕事で第2の人生を歩み始めた加藤大晴さん
  • 現役時代の舛ノ山(左)
 2006年大相撲名古屋場所の新弟子検査。「たった1人の受検者」として話題になったのが、後に幕内舛ノ山として活躍する加藤大晴さん(千葉県出身、31)だった。
 加藤さんは昨年夏場所を最後に現役を引退。4月2日に都内のホテルで断髪式を終え、「介護職員初任者研修」の資格を取得し、東京都荒川区内の介護老人保健施設で第二の人生を歩み始めている。
 現役時代は「2食で米を15合ぐらい食べていた」という大食漢で鳴らし、大食い番組に出演するなど丸々とした体形がトレードマーク。17年夏場所では自己最高の体重187キロを計測したが、現在は減量して102キロ。「ここまできたら腹筋を割ってみたい」と話すキレのある顔立ちは別人だ。
 厚生労働省の指定難病である「黄色靱帯(じんたい)骨化症」、「後縦靱帯(じんたい)骨化症」を患い、「これ以上悪化すれば歩けなくなる」と医者に言われながらも現役を続けていた。揚げ物をやめ、脂質の少ない食生活に切り替え、減量目標を1カ月に体重の5%と定めた。筋肉量を落とさず、自然な形で減量すると、「疲れたときに足先がぴりつくことはありますが、しびれはよくなってきている」と腰の状態もよくなった。
 母の母国であるフィリピンで中学3年生の1年間を過ごし、06年6月に日本へ戻って新弟子検査を受検。名古屋場所の時期が近づくと「あのときの不安とか思い出しますね。初心に帰る気持ちにもなります」。第二の人生にも同じように新鮮な気持ちを感じている。
 「『ありがとう』と言ってくれたり、力がある方なので安心してもらえる」。15歳の夏を思い出しながら額の汗を拭った。

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