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同点9回でR・マルティネス…延長10回に1点呼び込んだ立浪監督の“勝負の逆継投” クローザー谷元で連敗脱出

2022年6月30日 10時03分

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坂本を一邪飛に抑え、ガッツポーズする谷元

坂本を一邪飛に抑え、ガッツポーズする谷元

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇29日 巨人2―3中日(ヨーク開成山スタジアム)
 勝ち越すまでクローザーを温存する。それがビジターのセオリーだが、立浪監督はあえて9回にR・マルティネスを投入した。
 「先攻ですが、8、9回に勝ち越されるケースが多かったので、ジャリエル(ロドリゲス)とマルティネスを先に投げさせた。それが勝ち越せた一つの要因」
 勝負の逆継投が、延長10回に待望の1点を呼び込んだ。しかし、問題は裏。任せたのはチーム最年長投手の谷元だった。2番・丸のセンターへのライナーを、地面スレスレで大島が好捕。代打・中田に左前打を許したが、岡本和を空振り三振、坂本を一邪飛に打ち取って、移籍後初セーブを挙げた。
 「目の前の打者一人一人を抑えることだけ考えて、マウンドに上がりました。チームが今日勝てて、そういう中で自分が投げて(結果は)後からついてきたと思います」
 通算7セーブ。最後のセーブは何と日本ハム時代の2017年6月14日の中日戦(ナゴヤドーム)だった。その年の8月には中日の選手として初登板した。走者を背負っても動じない経験と、平然と岡本和の内角を突くマウンド度胸。谷元が抑えた先に、仲間の笑顔が待っていた。
 郡山で勝ったのは実に38年ぶり。試合中、僕は当時の変色した紙面をずっと眺めていた。見出しは「豊田代打逆転2ラン」。9回2死から、起死回生の一打を放ったのが豊田誠佑だった。この日のヒーローは5安打の阿部。明大の先輩は「おちょうしもん(という名の居酒屋を経営中)」で、後輩は無口なマスターだが、明治の男はやるときはやる。
 「最後、谷元がよう頑張ってくれました。本当は抑え(R・マルティネス)を残しておかなあかんのですけど、勝負を懸けて。10回は谷元と決めていたので。四球の心配が少ないから」
 ベンチが腹をくくらねば、選手は肝が据わらない。接戦と逆転こそが、最高の成長促進剤である。

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