白杖、点字作りなど体験 湖西・鷲津中1年生が福祉学ぶ授業
2022年6月30日 05時05分 (6月30日 05時08分更新)
湖西市鷲津中学校一年生百六十五人が、総合学習の一環で、福祉を学ぶ授業に取り組んでいる。市社会福祉協議会職員やボランティアから手ほどきを受けながら、車椅子や白杖(はくじょう)、点字を体験して障害者が感じる不自由さなどを学んでいる。二十八日は点字と白杖、健康体操の体験があった。 (桜井祐二)
授業は六月七日に始まり、七月五日まで週に一、二時間、交代で車椅子や手話、白杖体験をしている。
点字では、三十一人の生徒一人ずつに点字板と点筆、定規が貸し出され、点字作りをした。五十音や濁音の打ち方、数字を表現する際には数符を前に付けることを学び、五十音や自分の名前を打つ練習をした。作った点字を触り「触読」にも挑戦してみた。
授業を受けた忠内和心(なごみ)さん(12)は「力を入れ過ぎると紙が破れてしまい難しかった。触って文字を読むのは難しく、本を読むようなことはできない」と話した。
白杖体験では、アイマスクを付けて白杖を持った生徒と誘導する生徒がペアになり、廊下を約百メートル歩き、階段を上り下りした。白杖を持った生徒は、ペアの肩や腕に左手を乗せて、右手で白杖を動かして周りを探りながら歩いた。
武蔵島(ぶぞうじま)悠さん(12)は「前が見えず、真っすぐ歩いていたつもりが曲がっていて少し怖かった。階段はペアの人が声で誘導してくれたから歩けた」と話した。講師は「今日の体験を通して、目が不自由な人を見かけたら助けてあげて」と呼びかけた。
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