田中恒成TKO勝ち新王者に 井岡一翔敗戦から1年半ついに世界戦線へ【WBOアジアパシフィック】
2022年6月29日 20時55分
◇29日 ボクシングWBOアジアパシフィック・スーパーフライ級タイトル戦(後楽園ホール)
挑戦者で元世界3階級制覇王者、田中恒成(27)=畑中=が王者の橋詰将義(28)=角海老宝石=に5ラウンドTKO2分52秒で勝利し、新王者となった。戦績は田中が18戦17勝(10KO)1敗、敗れた橋詰が22戦19勝(11KO)1敗2分け。
自慢のスピードを武器に、田中が積極的に攻めた。「実力も、気持ちも、その差を見せつける」と豪語していたように、主導権を握った。前戦の石田匠戦のようなガードを強く意識したスタイルではなく、以前のような超攻撃スタイルだった。
信頼する“チーム恒成”でつかんだ勝利だった。今春、米国へと渡り、名トレーナーとして知られるイスマエル・サラストレーナーに師事した。そのとき、異国の地で感じたことがあった。それがサポートの大切さ。「自分はケガとかも多い」と一人では戦えないことを再認識した。
ベルトを失ってからも支え続けてくれる村田大輔トレーナー、林隆仁トレーナーとの三人四脚。サラストレーナーのことは「すごいトレーナー」と言う。教わったことは間違いなく成長の糧になった。ただ、帰国後は「今は自分が一緒にいるトレーナーを信頼している。信頼関係を一番大事にします」と、サラストレーナーに画像など送らず、遠隔でアドバイスをもらうことなく3人でさらに成熟させていった。
「世界戦への最終ステップ」と位置付けた今回の一戦。きっちり突破したことで、当然、視線は世界のベルトへと向けられる。一昨年の大みそかに井岡一翔に敗れ、すでに1年半がたった。ついに世界戦線に戻ってくる。
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