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【王位戦】藤井聡太王位 豊島九段の果断な攻めを受け第1局を落とす「自玉が薄い展開強いられた」

2022年6月29日 19時22分

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豊島九段(手前)と藤井王位

豊島九段(手前)と藤井王位

 藤井聡太王位(19)=竜王・叡王・王将・棋聖、愛知県瀬戸市=に豊島将之九段(32)=同県一宮市出身=が挑戦する「お~いお茶杯第63期王位戦」七番勝負第1局(中日新聞社など主催、伊藤園特別協賛)は29日、愛知県犬山市のホテルインディゴ犬山有楽苑で指し継がれ、豊島が121手で先勝。王位3連覇を目指す藤井の白星発進はならなかった。第2局は7月13、14日、札幌市南区で指される。
 昨年、豊島は王位、叡王、竜王のトリプルタイトル戦すべてで藤井に敗れ、無冠に転落。半年を経て捲土(けんど)重来への思いが凝縮された一局だった。藤井にとっては、永瀬拓矢王座(29)の挑戦を受けている同時進行の棋聖戦五番勝負と同様、タフなシリーズを予感させるスタートとなった。
 終局後、藤井は初日に豊島から受けた猛攻について聞かれ「自玉が薄い展開を強いられた。先手に攻める手段がいろいろあり、難しかった」と振り返り、2日目の反撃の場面については「違う手段で頑張らないといけなかった。負けにした」と唇をかんだ。第2局へは「先後が決まっているのでしっかり準備したい」と前を向いた。
 王位復位が懸かる豊島は、完勝劇にも浮かれず「攻めが細いので微妙なところ。そんなにうまくいっている感じはなかった」と吐露。「途中からどんどん攻めていくしかなく、決断よく指した」と、果断な指し回しを勝因に挙げた。
 先手・豊島が角換わり腰掛け銀に誘導した盤上は、いきなり豊島の研究の深さを見せつける局面が現れた。初日の午前中から銀損の猛攻を敢行したのだ。これには藤井も不意を突かれ、時間を使わされる展開に。形勢は互角ながら神経戦では豊島が優位に立った。
 2日目は豊島の封じ手で再開。豊島はチャンス到来と見るや、じっくり腰を落として長考を繰り返すなど、寸分の隙もなかった。最後は藤井が持ち前の勝負術で相手のミスを誘うも、完璧に寄せきった。持ち時間は各8時間で消費時間は豊島6時間20分、藤井7時間54分。終局は午後5時28分だった。

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