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14球中13球外れ無死満塁…中日・清水の目的がアウトから“目先のストライク”に 窮地は「変わらず腕を振れ」

2022年6月29日 10時02分

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7回裏、マウンドの清水(左から2人目)のもとへ集まる中日ナイン

7回裏、マウンドの清水(左から2人目)のもとへ集まる中日ナイン

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇28日 巨人6-2中日(荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた)
 ストライクが入らない投手がいたとする。苦しい。そんな窮地を何とか脱したいのなら「やってはいけないこと」があると、大御所OBが教えてくれた。
 「打たれるピッチャーは必ずストライクを欲しがるんだ。(そこまでと)変わらずに腕を振れば(押し出しの)1点で済むのに、変わるから4点になっちゃう」
 四球連発に焦る。すると目的が本来のアウトから目先のストライクに変わる。7回の清水がそうだった。14球中13球がボールで無死満塁。15球目の147キロを坂本に120メートル先まで運ばれた。
 彼は勝ちパターン。あんな投手でないことは知っている。初めての球場。マウンドが合わなかったのだ。まだ1点差。必死さはよくわかる。だが、あの瞬間、清水が欲しかったのは恐らく「ストライク」だった。代わった福も打たれ、致命的な3失点。これでチームは満塁脱出に10回連続で失敗した。
 巨人を上回る10安打。しかし、何度も勇気と得点を与えてくれた左翼・ウォーカーの本塁送球に2人も刺された。2回は高橋周のヒットでスタートを切っていたA・マルティネスが突っ込んだが、坂本につながれタッチアウト。4回は石橋のヒットで二塁から阿部が回った。2死。誰もが回すタイミング。なのに大城へのノーバウンド送球は、100点満点だった。
 攻めの采配も空転した。6回は1点差に迫ってなお1死一塁から仕掛けたヒットエンドランを、巨人バッテリーに完全に読まれていた。ピッチドアウトから盗塁刺。巨人には18日にも外された。この時は京田が好スタートで盗塁を決めたが、続けば疑念が湧く。前回が初球、今回が2球目。立浪監督はこう言った。
 「出すタイミングもそうですし、なかなか1ボールで外しにくい。もう一回、サインも含めて対策を練っていきたい」
 借金12でシーズンを折り返す。この数字以上に、残り71試合の展望が見えないのがもどかしい。

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