本文へ移動

【富山】もう“暑” うんざり 最速梅雨明け 「長い夏」警戒

2022年6月29日 05時05分 (6月29日 09時47分更新)
青空が広がる雨晴海岸=28日、富山県高岡市太田で

青空が広がる雨晴海岸=28日、富山県高岡市太田で

  • 青空が広がる雨晴海岸=28日、富山県高岡市太田で
 一九五一(昭和二十六)年の統計開始以降、最も早く梅雨明けしたとみられる富山県内。富山地方気象台によると、この先一週間は高温が続く見込みで「長い夏」への注意が必要だ。
 梅雨入りした六月十四日から二十七日までの十四日間の降水量は、富山市が平年の33%の三二・五ミリ、高岡市伏木が37%の三四ミリ。他の観測地点もおおむね30〜40%台で、文字通りの「空梅雨」となった。
 気象台の大江幸治気象情報官は、異例の早さの梅雨明けについて「昨年秋から続くラニーニャ現象の影響で、日本列島上空を流れる偏西風が北側に蛇行し、南から太平洋高気圧が大きく張りだしているため」と説明。今後一週間は太平洋高気圧が居座り、「県内は三〇度以上の真夏日が続く見通し」と述べた。
 「六月中のこんな高温も空梅雨も初めて。ただ、今後の水不足よりも、高温の方が気になる」。そう話すのはラグビーボールのような長楕円(だえん)形のユニークな形で知られる入善町特産「入善ジャンボ西瓜(すいか)」の生産組合長、高見薫さんだ。約一カ月後の収穫に向け、同町小杉の農地では、果実の下に通気性を良くし、果実下側を色づかせる白いパッドを敷く作業を進めている。
 ニュースで梅雨明けしたと聞いて高岡市の雨晴海岸に足を運んだ同市の林英治(ひでじ)さん(67)は「梅雨のじめじめが短くていい。早くにカラッとした夏が来る。梅雨明けが例年よりもだいぶ早い分、暑い日が長くなるかな」とサンダルのままで海に膝まで漬かった。
 今月解禁されたアユ釣りにも少雨の影響が出ている。富山市の釣具店「FISHERS富山店」によると、気温が上がったことで神通川の水温は上がってきたが、水量が少ないせいか、釣れるアユは小ぶりのものが多いという。
 担当者は「エサとなるコケの状態も良くない」と指摘。「水が増えれば、アユにとって良いあんばいになる。アユをエサにするスズキも釣れるようになるはず」と今後の雨を期待する。
 県河川課によると、上水道の水源となる県営の四ダム(和田川・白岩川・子撫(こなで)川・境川)の二十八日現在の貯水率はいずれも80%以上を確保。直ちに渇水となる恐れはないという。
 ただ、担当者は「今後の天候に留意し、貯水率がどんどん低下していくようであれば、節水対策なども検討する」と話している。

2日連続猛暑日 県内9人を搬送

 二十八日の富山県内は高気圧に覆われて晴れ、富山市で六月の観測史上最高の三七・一度を記録。高岡市伏木で三六・六度など他の五カ所の観測地点でも三五度以上を記録し、二日連続の猛暑日となった。
 県内の消防機関によると同日午後五時までに富山、高岡、魚津、黒部、射水、南砺の六市で十〜八十代の男女計九人が熱中症の疑いで搬送された。このうち魚津市の三十代と四十代の女性各一人と、自宅で頭痛や吐き気を訴えた南砺市の八十代女性が中等症だった。

関連キーワード

おすすめ情報

北陸発の新着

記事一覧