【競馬】大歓迎のダート3冠路線整備、これを契機に交流重賞の出走枠配分も改革できないだろうか
2022年6月28日 06時00分
◇記者コラム「ターフビジョン」
羽田盃と東京ダービーのJpn1化と、ジャパンダートダービー(JDD)の秋移設により、従来南関の3冠路線だった3競走を、日本のダート3冠路線として再整備する番組方針(3競走とも2024年から実施)が20日、JRAとNARから発表された。
馬が所属や登録の事情に関係なく、自らの素養や特性にフィットしたところで覇を目指すことができるようになるのは大歓迎だ。これを契機に交流重賞の出走枠配分の方法にも改革が生じないかと期待するのは、無理筋だろうか。
羽田盃、東京ダービーの出走枠配分はまだ不明。現行通りなら所属ごとの枠配分。他地区にも枠を開けねばならないし、あくまで南関の3冠路線でもありつづける。春2冠のJRA枠はJDDより狭くなる可能性は小さくない。
そもそも論だが、公正な選手権競走であるためには、より強いと見込まれる馬が正当に出走枠を得られることが必要だ。交流重賞を2連勝した兵庫のイグナイターを好例に、必ずしもJRA所属馬の方が層が強いとも限らない。
地区ごとの賞金水準の差が大きい現状では、地区枠を排したシンプルな賞金順もかえって公平さを欠く。
3冠路線に限った話ではないが、出走枠にいくらか緩衝材を設け、各主催者のハンデキャッパーが協議し、レーティングや時計実績を下地に枠を配分するといった柔軟な対応が理想型だと、個人的には思うのだが。
(若原隆宏)
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