【からつボート】激戦制して９年越しのタイトル　年末決戦へ気合十分の池田浩二　グランドチャンピオン優勝戦

【からつボート第32回グランドチャンピオン】最終日▽26日

　決して楽な道のりではなかった。インから先制した池田だったが「１マークを先に回って、差されないだろうと思って見たら来そうだった」と、上平が差してＢＳ猛追。２周ＨＳで並びかけられながらも「抜かれないように気をつけた」と、２周１Ｍで大接戦にケリをつけＶゴールを駆け抜けた。約９年越しのビッグタイトル獲得。「取れるだろうとも思っていなかったけど、取れてうれしい」と40代でのＳＧ制覇を素直に喜んだ。

　今節は連日ペラ調整に悩み続けたが、リズムの良さがそれを吹き飛ばす。初日ドリーム戦を５コースからまくり差し勝利。「ドリームを勝った時にいけると思った」。初戦で流れを引き寄せ、シリーズリーダーにもなり王道を歩み続けた。

　これで賞金ランクは４位に浮上。年末決戦も見据える位置につける。ただ、今年は２月・東海地区選優勝戦でまさかのＦ。Ｇ１、Ｇ２競走を走れないジレンマの中、このＶで７月・オーシャンカップの優先出場権をゲット。「Ｇ１は行けないけど一般戦、ＳＧで賞金を積み重ねて大村に乗り込みたい」と気合もいっそう入る。

　グラチャンは2003年に自身が初めてつかんだＳＧタイトル。「ここから始まれば面白くなると思う。新しいことより、今やっていることを続けていく」。ＳＧ10冠のスーパースター池田はこれまでの経験を頼りに、黙って腕を磨き続ける。その先に待つ、光り輝く黄金のヘルメットを再びかぶるために。