愛知大会はノーシードの中京大中京が練習試合 主将の大江嶺は名門のプライド捨てる【高校野球】
2022年6月26日 18時50分
第104回全国高校野球選手権(8月6日から17日間、甲子園)の代表校を決める愛知大会開幕を前に、中京大中京が26日、名古屋市の同校グラウンドで関西(岡山)とダブルヘッダーの練習試合を行い、1試合目は8―3で勝ち、2試合目は9―9で引き分け。4番として打線をけん引する大江嶺外野手(3年)はノーシードから同大会を勝ち抜いて、夏の甲子園大会切符を獲得することを誓った。
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夏の愛知大会の開幕まであと1週間を切った。県外の強豪と対外試合ができる最後の機会で、大江は2試合で7打数2安打2打点という一定の成績を残した。それでも、「自分の持ち味は長打。一本も長打が打てなかったのは悔しい」と反省の言葉を並べた。
ここまで山あり谷ありの高校野球人生だった。1学年上の畔柳(現日本ハム)を擁して4強入りした昨春のセンバツでは2年生で唯一、甲子園のマウンドを踏んだ。190センチの長身から投げ下ろす直球を武器に、準決勝の明豊(大分)戦で3イニングを2安打無失点と好投。しかし、2年の夏を前に右肩を故障。リハビリに丸1年を費やし、「期待を裏切ってしまった」と悔しさが募った。
投手として出場できない中、打者に挑戦。リハビリ期間中には筋トレで86キロから93キロに体重の増量に成功し、「スイングスピードが上がって打球の飛距離も伸びた」と成長を実感する。今春の愛知県大会では2試合で3本塁打。2年秋から打者に転向したばかりにもかかわらず、高校通算本塁打数は20本に到達した。
春の愛知県大会は3回戦で豊川に敗れ、今夏はノーシードとして臨む。「今年は突出した選手がいないのでチーム一丸でぶつかっていかないといけない。シード権があってもなくてもやることは一緒。目の前の一戦一戦に集中していきます」。名門のプライドはかなぐり捨て、一歩ずつ頂点まで登っていく決意だ。
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