<ダイアリー> ごほうびタイム
2022年6月26日 05時05分 (6月26日 10時58分更新)
娘とちょうど二歳差で息子を出産した。里帰りと夫の育児休業を経て、私と娘と息子の三人で日中を過ごす生活が始まった。
赤ちゃんを抱えながら、活発な娘のストレスをどのように発散させようかと考えていたが、娘は「ママと一緒がいい」と言って、いつも私にくっつくようになった。また、それまでは優しく接していた息子を「嫌!」と押しのけたり、時にはたたいたりするように。娘を優先して関わっていると、今度はあやすとよく笑う息子の笑顔を見逃す日が続く。娘にも息子にも申し訳ない気持ちになり、途方に暮れてしまった。
そこで、どちらかに寂しい思いをさせるくらいならと、二人まとめてかわいがる時間をつくるようにした。一緒に読み聞かせをしたり、交互にくすぐったり、抱っこしたり。みんなで笑い合っていると、その時間は大変だったことは頭の中から吹き飛び、心の底から幸せな気持ちになる。子どもたちを満足させるつもりが、自分にとってもごほうびタイムになった。
まだまだうまくいかない日ばかりだが、娘も息子も私にとって大切な宝物であることが、少しでも伝わってほしいと思う。=水谷恭花(29)
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