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人気駅弁食べて旅気分 一宮の高齢者施設「新和楽荘」で

2022年6月26日 06時05分 (6月26日 23時49分更新)
おいしそうに釜飯を食べる高齢者ら=一宮市萩原町東宮重の新和楽荘で

おいしそうに釜飯を食べる高齢者ら=一宮市萩原町東宮重の新和楽荘で

  • おいしそうに釜飯を食べる高齢者ら=一宮市萩原町東宮重の新和楽荘で
  • 荻野屋の「峠の釜めし」=同社提供
 つかの間の旅行気分に、お年寄りたちの笑顔が広がった。一宮市萩原町東宮重の高齢者福祉施設「新和楽荘」で夕食に出されたのは、駅弁の釜飯。遠出が難しい入所者たちのために、職員たちが長野県まで買いに行った。(猿渡健留)
 二十一日夕、新和楽荘の食堂で、入所者たちの前に「荻野屋」(群馬県)の人気駅弁「峠の釜めし」が置かれた。「私、釜飯大好き」「おいしいなあ」。夢中でご飯を頬張り、具のタケノコや鶏肉を一口ずつじっくりと味わう。この日は、特別に飛騨地方のどぶろくも出した。顔を少し赤らめて、ほろ酔い気分を楽しんでいた。
 駅弁に舌鼓を打った約九十人。丹羽和子さん(83)は「旅先の淡路島で釜飯を食べたのを思い出した。旅行が好きで、ヨーロッパにも行ったよ」と振り返った。金原義雄さん(81)は「おいしくて、普段よりもたくさんご飯を食べられた」と笑った。
 同施設も新型コロナウイルスの影響で、ここ二年ほどは、地元の子どもたちとの交流や遠足の機会がなくなっていた。そこで、少しでも遠出をした感覚を味わってもらおうと、職員たちがアイデアを出し、「駅弁大会」を企画した。
 「峠の釜めし」は、陶製の器で食べる昔ながらのスタイルで楽しめることから選んだ。職員自らハンドルを握り、当日に長野県諏訪市の荻野屋諏訪店まで、往復約六時間かけて買ってきた。同店の戸田友広店長も「遠方からこのように利用していただけるのは、大変うれしい。コロナが収まったらぜひ来てほしい」と感謝した。
 自身も長野県まで購入に行った施設長の鈴木英二さん(43)は「普段よりも皆さんの表情がにこやか。楽しんでもらえたと思うので、今後も続けていきたい」と話した。新和楽荘を運営する法人の別施設でも、駅弁を提供していく予定。 

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