センバツ準V投手・近江の山田陽翔が圧巻の4イニング無失点も本人は辛口「まだ50%」【高校野球】
2022年6月25日 20時28分
今春のセンバツ高校野球大会で準優勝した近江(滋賀)が25日、愛知県春日井市の愛工大名電グラウンドで帝京(東京)、愛工大名電(愛知)との練習試合に臨み、それぞれ完封負けを喫した。今秋ドラフト候補の最速149キロ右腕・山田陽翔(はると)投手(3年)は愛工大名電戦で先発し、4イニングを1安打無失点、5奪三振の好投を見せた。
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センバツ準V投手が圧巻の投球を見せた。先発の山田は4回まで毎回の5奪三振で1安打無失点。夏の大会に向けて仕上がりは順調と思えたが、本人の口は重たかった。
「感触としては悪くなかったけど、初球がボールになることが多かった。四球も2つ。全てがうまくいっているとは言い切れない。まだ(仕上がり具合は)50%です」
この日は帝京と愛工大名電相手に2試合連続で完封負けした。主将としてチームにも目を向けないといけない立場。個人の成績は良くても、自然と表情は曇る。
辛口な自己評価とは裏腹に多賀章仁監督(62)はエースの成長を感じ取っている。センバツで苦しむこともあった立ち上がりは危なげない投球。「序盤からいいと投球数を少なくできる。力加減もバランスが取れていて、省エネ投球ができるようになってきた」とうなずいた。
夏の目標はもちろん日本一。山田は「打倒・大阪桐蔭とかではなく、倒さなくてはいけないのは自分たちの中にある。近江の野球をしないといけない」と力を込めた。夏の初戦まであと3週間。再び甲子園決勝の舞台に戻るため、まずは夏の滋賀を制する。
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