【阪神】最下位転落危機救った梅野の経験「四球取りたいと頭よぎったら手も出ない」代打で決勝打
2022年6月24日 22時54分
◇24日 阪神6-4中日(甲子園)
修羅場をくぐり抜けてきた捕手の経験がチームを救った。阪神は同点に追いつかれた直後の8回、2死満塁で代打・梅野を送り出した。
「代打で行って1打席。ファーストストライクということだけを思って打ちにいった」
代打のセオリー。そこに中日バッテリーとの駆け引きを加えた。清水の初球、空振りを取りに来たスプリットに何とかバットを止めた。2球目、外角低めへのカーブも見極めて2ボール。
「見たいとか、四球を取りたいということが頭をよぎったらなかなか手も出なかったと思う」
腹をくくり、147キロのファーストストライクを左前に打ち返した。決勝2点タイムリーだ。
ベンチに帰るとすぐにマスクをかぶった。今度は抑え捕手。9回、制球に苦しむ岩崎を冷静にリードした。いきなり無死一、三塁とされたが、最後はゼロで締めた。
延長12回まで戦った前夜の広島戦(マツダ)も代打からマスクをかぶり、2安打を放った。代打として勝負をかけ、ゲームの終盤からマスクをかぶるという難しい役目が続いた。
「途中から行くのって、気持ちの切り替えや体の面、メンタルのコントロールとか、想像以上にめちゃくちゃ難しい。でも、他の捕手より経験はしている。経験から自分のできるものをやっていくように心掛けている」。負ければ最下位再転落の危機だったが、梅野の経験が救った。
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