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あす磐田で不発弾処理 国1新天竜川橋など通行止め

2022年6月25日 05時05分 (6月25日 05時07分更新)
不発弾処理に伴う交通規制を知らせる看板=24日、浜松市東区で(川戸賢一撮影)

不発弾処理に伴う交通規制を知らせる看板=24日、浜松市東区で(川戸賢一撮影)

  • 不発弾処理に伴う交通規制を知らせる看板=24日、浜松市東区で(川戸賢一撮影)
  • 松永猛裕招聘研究員
  • 土のうが周りに積み上げられた現場周辺=磐田市小立野で(市提供)
 磐田市小立野で二十六日、不発弾処理に伴い、午前七時から避難対象となる半径三百五十五メートル内が立ち入り禁止となり、午前八時から国道1号の新天竜川橋や県道磐田細江線の天竜川橋が通行止めとなる。最短で正午ごろ、最長で午後五時ごろまで続く見通し。
 国道1号は、北島交差点(浜松市東区)−森岡インターチェンジ(磐田市森岡)の約三・五キロ区間が通行止めとなる。市長が現場で安全確認して解除を決め、防災無線などで知らせる。
 市は迂回(うかい)路として、新天竜川橋の約四・五キロ北のかささぎ大橋や、遠州灘に近い国道150号の掛塚橋の利用を呼びかけ。磐田、浜松市の計約四百四十カ所に通行止めを知らせる看板が設けられた。
 不発弾は米国製の五百ポンド爆弾(長さ一・一八メートル、直径三十六センチ)。六百二十八世帯千四百十一人と、病院や福祉施設を含む七十四事業所が避難対象で、当日は午前七時から避難を始め、同九時から自衛隊が信管除去に取りかかる。 (勝間田秀樹)

◆安全性、専門家に聞く

 磐田市小立野で二十六日に自衛隊が行う不発弾処理では、半径三百五十五メートルの六百二十八世帯・千四百十一人に避難指示が出るが、この距離で本当に安全なのだろうか。「火薬のはなし」の著者で産業技術総合研究所(茨城県)の松永猛裕(たけひろ)・招聘(しょうへい)研究員(61)=浜松市出身、火薬学、写真(本人提供)=に聞いた。
 松永研究員は「万が一爆発しても、不発弾の金属片など飛散物を防止する措置などを取っていれば、三百五十五メートルの外側では誰もけがをしない」と断言する。
 見つかった不発弾は、直径約三十六センチ、長さ百十八センチの米国製五百ポンド弾で、米軍が戦時中に落としたとみられる。金属製の殻も含め重さ約二百三十キロと推定されている。
 残っている火薬量を自衛隊は「非公表」としているが、松永研究員は「金属の爆弾容器は頑丈で、中の火薬は戦後七十七年たってもそのままだろう」とみる。
 産総研は、ダイナマイト用のTNT火薬を野外で爆発させる実験の観測を基に、爆風圧と到達距離の関係を明らかにしてきた。
 これに基づけば、不発弾に総重量の半分ほどの百二十キロの火薬が残っていると仮定した場合、TNT火薬に換算すると約七十メートルの距離に到達する爆風圧が一・三八キロパスカルほどと、自衛隊が算出していると推定される。松永研究員は「正しい距離の取り方だ」とみる。
 松永研究員によると、五倍の六・九キロパスカルの爆風圧だと、割れた窓ガラスの破片で軽傷者が出る。一キロパスカル前後では「爆発音は聞こえても風すら感じない」という。
 ただ、市が避難指示を出す三百五十五メートル内には、避難が難しいため病院や介護施設にとどまる人や医師らが計約三百人残る。避難対象全体の二割に上る。
 松永研究員は「建物内であっても、病室など窓際にいるのは避け、壁のある廊下などに一時避難した方が安全だ」と注意を促す。

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