G7・NATOとBRICSが同時期に首脳会議で分断加速
2022年6月24日 05時05分 (6月24日 05時06分更新)
【ワシントン=吉田通夫】先進七カ国(G7)と北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が、二十六日から続けて開かれる。ロシアのウクライナ侵攻による安全保障や経済への影響について意見交換するほか、いずれの会議も中国を強くけん制する見込み。NATOは初めて日本などアジア太平洋地域の友好国を招いて協力強化を目指す方針で、世界の分断を色濃く反映することになりそうだ。
日本からはいずれの会議にも岸田文雄首相が出席。ウクライナのゼレンスキー大統領もオンラインで参加する。
G7会議はドイツ南部エルマウで開かれる。米政府高官は二十二日、報道陣に「ロシアへの圧力を強化し、ウクライナを支援するための具体策を示す」と述べ、ロシアに追加の制裁を科す見通しを示した。世界的に高騰している燃料価格や食料問題など侵攻の影響と対策についても議論する。
昨年合意した途上国向けのインフラ支援構想について、正式な立ち上げも発表する。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への対抗措置に位置付けている。
NATO会議は二十九日からスペインのマドリードで開かれる。米政府高官は、二〇一〇年に改定した行動指針「戦略概念」を改め、ロシアの脅威を...
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