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鉛筆削りは小刀「肥後守」 池田町会染小で児童が製作者と交流

2022年6月24日 05時05分 (6月24日 16時21分更新)

永尾さん(左から2人目)から削り方を教わる児童たち=池田町会染小で

 池田町会染小学校は、全校児童が鉛筆を削る時などに兵庫県三木市で製作されている小刀「肥後守」を39年間使い続けている。23日には肥後守を作る永尾光雄さん(55)が同校を訪問。児童は日頃の感謝を伝えたり、使い方を教わったりして交流を深めた。
 同校では一九八三(昭和五十八)年、当時の校長が子どもの手先が不器用になっていると感じ、小刀を導入した。毎年PTAが購入し、入学時に全員に贈られる。児童は筆箱に入れて鉛筆を削ったり、工作で使ったりしている。
 五月には肥後守に親しむ週間を設けた。鉛筆削りの技術を審査する検定を行ったり、六年生が一年生に削り方を教えたりして、校内の交流にも役立ててきた。
 肥後守は三木市で百年以上前から作られてきたという。最盛期は四十ほどの工房があったが、現在は永尾さんが営む「永尾かね駒製作所」だけになった。

永尾さんが児童に贈った特製の「肥後守」

 交流会には全児童二百二十四人が参加。「どうすれば上手に使えるようになるか」「肥後守の特徴は」と質問したり、その場で鉛筆を削って助言をもらったりした。永尾さんに感謝を込め、児童が手紙と花束を贈った。
 十三年前に製作所の五代目となった永尾さん。児童から毎年届く感謝の手紙を読んだのが、家業を継いだ一つのきっかけだという。「こんなに使い込んでくれている子どもはいない。実際に使っている姿を見て、パワーをもらった。頑張って作り続けたい」と感動していた。
 六年の丸山汐里さん(11)は「約四十年も続いている伝統を、私たちが守っていきたい。大人になっても大切に使い続けていく」と話していた。
 (竹内なぎ)

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