鉢伏山整備に民間目線 スキー場など運営状況改善図る 南越前町 アウトドア会社と契約
2022年6月23日 05時05分 (6月23日 09時54分更新)
今庄365スキー場などがある鉢伏山一帯の整備を検討する南越前町は、アウトドア用品大手「スノーピーク」(新潟県三条市)の子会社と業務契約を締結した。利用者の減少で経営難が続く同スキー場などの運営状況を民間目線で見直し、改善を図る。
町は来年二月までに施設活用基本構想を策定する。
五月末に契約。同社は山口県阿武町や茨城県つくば市など全国の自治体で、キャンプやアウトドアなどを活用した観光コンサルティング事業を手掛けた実績がある。
鉢伏山(七六二メートル)は同町と敦賀市にまたがり、スキー場や温泉、宿泊施設、コテージなどがある。一九九〇(平成二)年度にオープンしたスキー場は、ピーク時の九四年度には約十一万八千人の利用者があった。しかし、近年はスキー人口の減少や雪不足で利用者の減少が続き、二〇一九年度には過去最低の九千九百五十二人を記録。新型コロナの影響もあり二〇年度からは営業を休止している。
整備範囲は約五十五ヘクタールで、基本構想には整備のコンセプトやスケジュール、総事業費、集客数の推計などを盛り込む。新たなライフスタイルやニーズに合った運営を目指すため、モニタリングキャンプなどの実証実験も予定する。
町は「既存の観光資源や地域資源の相乗効果で町全体の活性化につなげたい」としている。 (堂下佳鈴)
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