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民家改築 みとりと交流の場 小松に9月ホームホスピス

2022年6月23日 05時05分 (6月23日 12時10分更新)
ホームホスピスの開設を目指す榊原千秋さん(中)ら。赤壁や欄間などを残した趣のある居室に改築する=小松市末広町で

ホームホスピスの開設を目指す榊原千秋さん(中)ら。赤壁や欄間などを残した趣のある居室に改築する=小松市末広町で

  • ホームホスピスの開設を目指す榊原千秋さん(中)ら。赤壁や欄間などを残した趣のある居室に改築する=小松市末広町で
  • ホームホスピス「もう一つの家ややさん」の開設に向け、改築工事が進む民家=小松市末広町で

▽北陸初、クラファンで資金募る

 病気や障害がある人や高齢者らが支援を受けながら家庭的な環境で暮らす「ホームホスピス」が九月、小松市末広町に、北陸で初めて開設される。民家を改築し、みとりの他、地域の健康相談や幅広い世代の交流の場にする。ホスピスを立ち上げる同市のNPO法人「ホームホスピスこまつ」の榊原千秋代表(60)は「共に暮らし、最期の日まで尊厳を持って自分らしく過ごせる場所を作りたい」と話す。二十三日から、資金をクラウドファンディング(CF)で募る。(井上京佳)
 一般に病院の緩和ケア病棟はがん患者が多いが、全国ホームホスピス協会(宮崎市)が認定するホームホスピスは、年齢や病気、障害を問わず、個々の状況に応じて入居できる。民家を改築し、少人数で暮らす場合が多く、自宅にいるような温かさが特徴。二〇〇四年以来開設が進み、今年四月時点で全国に約五十軒ある。
 二階建ての民家を改築するホームホスピスは「もう一つの家ややさん」と名付ける。今年一月まで、訪問看護ステーション、排せつケアなど地域の健康相談窓口が同居する「ややのいえ」として使っていた場所で、一階に定員六〜七人分の個室、バリアフリーの風呂場、台所などを設ける。訪問介護のヘルパーが常駐し、炊事や掃除の担当者も置く。各個室に外から出入りできる戸を作り、家族らと面会しやすくする。
 榊原さんは十年以上前から、ホームホスピスの開設を思い描いていたという。新型コロナ禍で、病院や高齢者施設などで面会ができないまま家族をみとる人が増える中、実現への思いを強くした。
 「ややさん」では、寝たきりの人の入浴用ストレッチャーを使い、入居者以外の入浴支援もする。地域との交流機会をつくるため、庭造りやカフェ、イベントも企画する。榊原さんは「自宅でも病院でも施設でもない選択肢として、ホームホスピスを知ってもらいたい。市民のみとりの文化が豊かになれば」と話す。
 五月に着工し、日本財団の支援を受けているが、コロナ禍などの影響で建設費が高騰。浴室の改修やウッドデッキの整備などの資金を集めるため、二十三日から七月末まで、クラウドファンディングサイト「レディーフォー」で寄付を募る。目標額は六百三十万円。
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 クラウドファンディングのサイトはこちらから。=

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