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大木彪楽、大学進学より「恩師」とプロに 「ユースのベルトを狙いたい」デビュー心待ち【ボクシング】

2022年6月22日 05時00分

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インターハイ2位の実績があるプロボクサーの大木彪楽

インターハイ2位の実績があるプロボクサーの大木彪楽

◇「羽ばたけ中部勢」
 浜松堀内ジムの大木彪楽(19)は静岡・飛龍高時にインターハイ準優勝などの好成績を残した。その実績から、3月のプロテストでは中日本地区では珍しいB級で合格。複数の大学から好条件の誘いを受けてもいたが、進学せずにプロボクサーになった。それも自身のボクシングの土台をつくってくれたジムの堀内敬三会長(69)への思いからで、恩返しを誓う。
   ◇   ◇
 巧みなステップワークから、鋭いパンチを打ち込む。まだプロデビューしていないとはいえ、さすが高校時代に名をはせただけはある。大木も「自分の持ち味は、スピードと足のテクニックです」と言葉に力を込める。
 飛龍高では1年時にピン級でインターハイ全国3位、2年の時はコロナ禍で大会がなく、3年時にはライトフライ級で準優勝。当然ながら、複数の大学から好条件のオファーが届いた。「結構、いい話もあったので、自分なりに葛藤がありました」と胸の内を明かす。
 話は高校入学前にさかのぼる。寮生活を送るため、浜松を離れる直前のこと。「高校卒業したら、帰ってきて、浜松堀内ジムでプロになります」。堀内会長にそう宣言した。15歳の自分が発した言葉を、3年の月日が流れても忘れることなく、そして戻ってきた。
 「恩師」という会長への思いからだった。ボクシングを始めたころの大木のスタイルは、ただパンチを出して、前に突っ込んでいくだけだった。今の高い技術とはかけ離れたもので「会長に全然駄目だと言われて、一から自分の基礎をつくってもらいました」。今のボクサースタイルはそうやってできあがった。
 堀内会長は長年、飛龍高でボクシング部監督を務めていた。6人の高校王者を育て、定年退職後に父親からジムを引き継いだ。そんな名伯楽も「今まで見てきた選手の中でも、本当にトップクラス。素直で教えたことはすぐできるようになる。ボクサーらしいボクサー」と、その才能にほれ込んでいる。
 好きなボクサーはウクライナの英雄、ロマチェンコ。動画を見て、サイドステップなどをまねしている。「やってみたりするけど、完全に取り入れるのは難しいですね」と笑うが、向上心にあふれる。今は仕事前にジムで筋力トレーニングし、仕事後にジムワークという日々を過ごしている。
 試合はまだ決まっていないが、それもレベルアップできる時間と前向きに捉えている。今月中旬には2日間、田中恒成のスパーリングパートナーも務めた。「まずはユースのベルトを狙いたいです」。19歳はデビューのときを心待ちにしている。
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 ▼大木彪楽(おおき・ひゅうが) 2003年4月11日生まれ、浜松市南区出身の19歳。身長165センチ。同市立白脇小6年の時にボクシングを始め、中学から浜松堀内ジムに入門。U15全国大会で優勝。飛龍高に進学し、1年時にインターハイのピン級で全国3位、3年時に同ライトフライ級で準優勝。アマチュア成績は26戦23勝3敗。今年3月にプロテストに合格した。

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