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サンゴに無害の日焼け止め 魚津水族館が紹介、普及図る

2022年6月21日 05時05分 (6月21日 10時24分更新)
サンゴに優しい日焼け止めと西馬和沙さんが描いた「サンゴの海」の缶バッジ=魚津市の魚津水族館で

サンゴに優しい日焼け止めと西馬和沙さんが描いた「サンゴの海」の缶バッジ=魚津市の魚津水族館で

解説パネル展示「プール1杯分に1滴でも有害」

 市販の日焼け止め製品の多くに含まれる紫外線(UV)吸収剤がサンゴの生育に大きな影響を与えることを知ってもらおうと、魚津市の魚津水族館はサンゴ礁コーナーに解説パネルを展示した。紫外線吸収剤の代わりに天然鉱物の紫外線散乱剤を使った「サンゴに優しい日焼け止め」の販売も始めた。 (松本芳孝)
 紫外線吸収剤の一種「オキシベンゾン」はサンゴのDNAにダメージを与え、幼生に著しい奇形を発生させるほか、内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)として作用するとされる。日本の日焼け止めによく使われる「オクチノキサート」(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)もサンゴに害を与えるという。
 サンゴ礁を観光資源にしているパラオは二〇二〇年からサンゴに有害な成分を含んだ日焼け止め製品の輸入、販売、持ち込みを禁止した。ハワイも二一年からオキシベンゾンなどが含まれる製品の販売、流通を禁止した。他の五地域でも規制がある。
 同館は日焼け止めの使用が多くなる夏に向け、紫外線吸収剤を使った日焼け止めのサンゴへの害を知ってもらい、サンゴに優しい日焼け止めの普及を図ろうと展示、販売を企画した。
 担当飼育員の西馬和沙さん(26)は「オキシベンゾンが含まれる日焼け止めは、一滴をプール一杯分の海水で薄めてもサンゴに害がある。人ごとと思わず、注意してほしい」と話す。
 同館で販売を始めた日焼け止めクリームは紫外線散乱剤の酸化亜鉛をはじめ、植物油を使った完全天然由来の製品。十四グラム入りで、西馬さんが描いた「サンゴの海」の缶バッジとセットで価格は九百円。

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