松山英樹、優勝争い絡むも4位 大会全選手中ベスト「65」18番、まるで優勝者を讃えるかの喝采浴びる【全米オープン】
2022年6月20日 12時52分
◇19日 男子ゴルフメジャー 全米オープン最終日(米マサチューセッツ州、ザ・カントリークラブ)
【ブルックライン(米マサチューセッツ州)テッド・ムース】松山英樹(30)=レクサス=が5バーディー、ボギーなしで65をマーク。今大会で全選手中のベストスコアをたたき出した。通算3アンダーで4位に終わったが、一時は優勝争いに絡み、最終的にVスコアまで3打差まで追い込んだ。27歳のマシュー・フィッツパトリック(英国)が通算6アンダーでメジャー初優勝、米ツアー初勝利を挙げた。
松山がプレーを終えたとき、最終組はまだ14番をプレーしていたが、18番グリーンの周りは、まるで優勝者をたたえるような大騒ぎになった。最高峰メジャーで、しかも最近でもまれに見る厳しいコースセッティングの中、この日だけで5つ伸ばすスーパープレーを展開。まだプレーオフ(PO)の可能性も残っていたが、日本の報道陣に囲まれただけでなく、公式記者会見にも呼ばれ、感想を聞かれた。
好スコアの最大の要因は、前日までは打っても打っても入らなかったパッティングの復調だ。立ち上がりは、やはりカップに嫌われ続け、悪い流れを引きずっているようだった。だが、6番でショットを50センチにつけ、30ホールぶりにバーディーパットが決まった。「ぼくも(いつ入るかと)数えてました」という。そこから先は、足かせが外れたように長いラインが次々と決まった。
続く7番は4メートルを決めて連続バーディー。後半は12番で8メートルのフックライン、13番は12メートルのスライスラインを沈めて、またも連続。16番では6メートルを流し込んだ。通算3アンダーはその後1時間以上にわたり、クラブハウスリーダー(プレーを終えた選手中のトップ)としてスコアボードに表示され続け、後続の選手らに重圧を与えて大混戦を演出する一因になった。
パッティングが改善した理由について、本人は「(前日までと)別に変わっていない」という。ただ「昨日からすごくイメージはよくなっていた。12番もイメージがすごく出ていた。13番はラインを将太(早藤キャディー)に聞くまでもなかった。『イメージ出ていたんですか?』と聞かれたくらい」と振り返った。
最終的には優勝に届かず、POに行けないことが決まると同時に帰りの車に乗り込んだ。このところ不満顔で帰途に就くことが多かったが、久しぶりに晴れやかな笑顔で会場を後にした。次のメジャーは4週後の全英オープンだ。(写真はAP)
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