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<食卓ものがたり>ラディッシュ(愛知県豊橋市)

2022年6月20日 10時27分 (6月20日 11時07分更新)

丹精込めたラディッシュを収穫する富永光昭さん=愛知県豊橋市で

まん丸 腕の見せどころ


 丸い根の部分は大きいもので直径約三㌢。一見、カブのようだが、アブラナ科ダイコン属の植物だ。ぎざぎざの葉に、冬は甘く、夏場はピリッと辛みが際立つのもダイコンの証し。赤い皮の下は真っ白で、紅白のコントラストが映える。
 種まきから三週間ほどで収穫でき、別名ハツカダイコンとも。愛知県豊橋市は生産量で全国シェア一位の60%を誇り、そのほとんどが同市大村地区で栽培されている。生産が始まったのは半世紀前で、現在はJA豊橋大村園芸部会に所属する十七軒が、計七㌶で年間二百九十四㌧を作っている。
 栽培は通年で、温度や水量、日照時間などを徹底的に管理することで生まれるまん丸の形とみずみずしい食感が売りだ。全国六十以上の市場で扱われている。父から栽培を引き継いだ富永光昭さん(53)は「先をとがらせることなく、いかにきれいな球形にするかが、農家の腕の見せどころなんです」と力を込める。
 富永さんの畑では二十年ほど前から、いち早く有機栽培を導入。肥料の調合を考え、現在の品質にたどり着くまでには数年がかかった。周囲から「そこまで手をかける必要があるか」と言われたこともあったが、見た目の美しさや...

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