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社会で活躍の能力磨く はっけんすく〜るうえの(敦賀市)

2022年6月19日 05時05分 (6月19日 12時42分更新)
子どもたちにそろばんを教える上野塾長=敦賀市の「はっけんすく〜るうえの」で

子どもたちにそろばんを教える上野塾長=敦賀市の「はっけんすく〜るうえの」で

そろばん教室


 敦賀市長沢のそろばん教室「はっけんすく〜るうえの」は、そろばん教育を通じて、未来を担う子どもたちの社会育成に力を入れている。SDGsの達成目標では4「質の高い教育をみんなに」を重視。上野雄大(たけと)塾長(50)は「デジタルの時代だからこそ人間性を養うのにそろばん教育が必要」と語る。
 平日午後四時すぎ、学校終わりの児童たちが次々と来塾。子どもたちは手元のそろばんに真剣に向き合い次々と計算を解いていく。上野塾長は初代塾長で母の百枝さん(74)と、子ども一人一人に寄り添いながら、そろばん指導をする。
 そろばんは日本の教育で数百年にわたる教具で「読み書きそろばん」といわれるほど子どもたちの勉強の基本に欠かせない存在だ。現在も小学校の学習指導要領に取り入れられている。
 SDGsを意識し始めたのは約二年半前。制限時間内に計算を正確に解くことが求められるそろばん学習には計算力のほか、情報処理能力や記憶力、集中力を高める効果がある。子どもたちが社会で活躍する大人を目指すにあたって、これらの能力は必須だ。
 上野さんは「そろばん自体がそもそも昔から持続されてきた物。デジタルの時代が進化しても、そろばんで身に付く能力はこれからも求められていく」と、そろばん教育の持続性を説く。
 現代はプログラミングの教室も登場するなど習い事の多様化が進む時代だが、上野塾長によると、そろばん教室に通う生徒数は全国的に一定を保ち続けているという。
 上野塾長は二〇一八年から福井刑務所で篤志面接委員も務めており、受刑者の更生教育でそろばん講座を開催。「社会活動するには能力のベースを作る必要がある」と考える。全ての人々に学びの機会を平等に設ける大切さを考えとして持っており、目標10「人や国の不平等をなくそう」にもつなげている。
 県内のそろばん講師向けの講習会で、SDGsに関する話題を取り上げるなどSDGsを広める活動にも取り組む。上野塾長は「そろばんでつながり合うことで未来への目標を共有し合いたい。子どもたちにもSDGsが浸透していけば」と期待する。 (栗田啓右)

 1982(昭和57)年に開設。市内3カ所で月曜から土曜まで、教室を開いている。年長児から高校生までを対象としている。ふくいSDGsパートナーに登録したのは2020年10月。


 


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