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特製ネット繭びっしり

2022年6月19日 05時05分 (6月19日 12時00分更新)
出荷に向け、次々と特製のネットから外される繭=18日、福井市足谷町で(蓮覚寺宏絵撮影)

出荷に向け、次々と特製のネットから外される繭=18日、福井市足谷町で(蓮覚寺宏絵撮影)

福井の養蚕農家が出荷作業


 県内唯一の養蚕農家である福井市足谷町の杉本百合子さん(82)の養蚕所で十八日、繭の出荷作業があった。蚕の品種は糸が細くて丈夫で光沢がある「玉小石」。五月中旬に県外の研究所から約二万匹を仕入れ、蚕が繭を作る場所となる特製のネットで育ててきた。
 ネットには、二匹の蚕が糸を絡め合って一つの繭を作る「玉繭(たままゆ)」と一匹の蚕による「単繭(たんけん)」がびっしり。杉本さん家族が手で繭をネットから外し、仕分けて容器に入れた。杉本さんは「今年は繭の量が少し少なかったけど、白くてきれいなものが多く仕上がった」とほほ笑んだ。
 今年は養蚕文化を知ってもらおうと出荷作業の体験会も開き、県内外の男女六人が参加。父親と体験した南越前町の野村直樹さん(30)は「繭をちゃんと触ったのは初めて。糸の丈夫さを感じた」と話した。繭は坂井市の織物職人へ届けられ、糸に加工してストールや着物の生地に仕上げられる。 (牧悠平)

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