本文へ移動

国の原発事故責任追及10年、肩すかしの最高裁判決

2022年6月18日 05時05分 (6月18日 05時06分更新)
福島第一原発事故で避難した住民らへの最高裁判決を受け、記者会見中に涙ぐむ群馬訴訟原告代表の丹治杉江さん(中)。左は馬奈木厳太郎弁護士=17日午後、東京・永田町の衆院第2議員会館で

福島第一原発事故で避難した住民らへの最高裁判決を受け、記者会見中に涙ぐむ群馬訴訟原告代表の丹治杉江さん(中)。左は馬奈木厳太郎弁護士=17日午後、東京・永田町の衆院第2議員会館で

  • 福島第一原発事故で避難した住民らへの最高裁判決を受け、記者会見中に涙ぐむ群馬訴訟原告代表の丹治杉江さん(中)。左は馬奈木厳太郎弁護士=17日午後、東京・永田町の衆院第2議員会館で
 国の責任を問う声は司法に届かなかった−。甚大な被害をもたらした東京電力福島第一原発事故から十一年余り。今もなお約三万人が福島県内外で避難を続ける。避難者たちが国と東電を相手取った四つの損害賠償訴訟で原告敗訴を言い渡した十七日の最高裁判決。「頭が真っ白になった」。人生を翻弄(ほんろう)された原告らは失望をあらわにした。(小野沢健太、加藤益丈、片山夏子)
 多くの原告らがひしめき、熱気に包まれていた最高裁の正門前は、午後二時半の開廷から十分ほど過ぎると一転して静まりかえった。判決内容がニュースサイトの速報で流れた。
 「国の責任認めず」
 最高裁第二小法廷から出てきたのは、福島訴訟弁護団の馬奈木厳太郎(まなぎいずたろう)弁護士(46)ただ一人。「まったく受け入れられない」。手には分厚い判決文を握っていた。原告らから「うそー」「ふざけるな」と悲鳴が上がった。馬奈木弁護士は「国に責任があるのか、最高裁は正面から向き合って判断しなかった。肩すかしの判決だ」と悔しがった。
 最高裁の...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

おすすめ情報

社会の新着

記事一覧