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〈老いるマンション〉所有者不存在で組合苦慮 相続人おらず「管理人」選任

2022年6月17日 10時47分 (6月17日 11時47分更新)
 古い分譲マンションで目立つのが、住民のいない空き部屋だ。管理費などの滞納が生じたり、長期間使われないことで設備が劣化したりと、物件全体の維持管理において悩ましい。中には、相続放棄によって住民どころか区分所有者すら「不存在」となり、管理組合が対応に苦慮するケースもある。(河郷丈史)

20年ほど空室



 「二十年ほど管理費などを滞納している空き部屋がある」。マンション管理士の加藤真澄さん(63)は、愛知県内のマンション管理組合の役員からそう打ち明けられた。区分所有者の男性が亡くなった後、住民がいない状態で管理費や修繕積立金、水道料金が支払われていないという。
 このマンションは全約六十戸あり、築四十年以上が経過。住民も高齢化して組合役員の担い手確保が難しく、二〇一九年春からマンション管理士らでつくるNPO法人「マンション管理者管理方式推進機構」(名古屋市)に管理者(理事長)業務を任せている。同機構副理事長の加藤さんが担当になり、「滞納が続けば組合の収入が不足し、火事や水漏れなどの事態にも対応できない」と空き部屋の解消に乗り出すことを決めた。
 この部屋を巡っては以前、組合側が亡くなった所有者の息子...

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