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<ユースク> 名駅前の野菜畑は残った 市長容認、栽培の男性もホッ

2022年6月16日 16時05分 (6月16日 16時19分更新)

収穫できる植物の撤去を求める内容から、連絡を求める内容となった立て看板=15日、名古屋・名駅で

以前は撤去を求める内容となっていた=2日、名古屋・名駅で

 JR名古屋駅前の名古屋市管理の歩道脇で、市内の男性(73)が許可を得ずに野菜を栽培し、撤去を求められたことをユースク取材班が報じた十一日付夕刊の記事を巡り、河村たかし市長は取材に「市民の迷惑にならない限り(栽培は)自由なんだという前提で検討してみやあと担当局長に指示した」と答え、栽培を容認する姿勢を示した。 (成田嵩憲)
 「野菜畑」は名駅桜通口前の広さ十平方メートルほどの植樹帯の一角にあり、ナスやミニトマトなどが植えられている。男性が二年前の春から「通行人の癒やしになれば」と生い茂っていた雑草を抜き、観賞目的で野菜の栽培を始めた。男性は収穫したことはないという。
 市側は一連の経緯を知らなかったが、記者が二日、市中村土木事務所に確認したところ、無許可での栽培が道路法に抵触する恐れがある上、野菜は「有価物」にあたり、市としては栽培を禁じているとの見解を示し、現場に撤去を求める立て看板を設置した。しかし、男性の思いなどを紹介した本紙報道などを受け、十四日に「撤去」や「(野菜栽培の)禁止」の文言を削除し、男性に連絡を求める内容に張り替えた。
 市長は「みんなで話し合えるとええ」と説明。市の担当者によると、男性には思いを聞くとともに野菜の栽培が好ましくないことを伝えた上で、市として植樹帯での野菜の栽培を認めるかどうか、認めるならどういうルールが良いのかなどを検討する。
 記者が市長の見解を伝えたところ、男性は「こりゃあええことだ」と顔をほころばせ、「栽培が認められたら野菜栽培のベテランとして、これからもほそぼそと続けていきたい。栽培方法に興味がある人がいたら教えてあげたい」と話した。

 名古屋市の河村たかし市長の話 歩道の植樹帯は市民のもん。基本的に楽しければええ。名駅前の野菜畑はもともと草ぼーぼーだったわけでしょ。無味乾燥が当たり前になっているけど、柿やスイカが実っていたら面白いがね。おじさんのささやかな愛すべき行動だと思いますよ。みんなで地域の歩道をどうやって楽しくするかを話し合えるとええ。


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