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選手は1年10人、でも懸命に 共学化の一宮・修文学院が高校野球愛知大会初出場へ

2022年6月16日 05時06分 (6月16日 16時09分更新)
テニスコートで守備練習をする修文学院高の選手たち。女子マネジャーが球を受ける=一宮市日光町の修文大で

テニスコートで守備練習をする修文学院高の選手たち。女子マネジャーが球を受ける=一宮市日光町の修文大で

 今春共学化した一宮市の修文学院高校(旧修文女子高)が、七月の全国高校野球選手権愛知大会に初出場する。選手は今年入学した一年生男子十人のみで、五人の女子マネジャーも練習をサポート。グラウンドの確保に苦労しながらも、懸命に初舞台を目指している。(猿渡健留)
 「良いスイングだ」「うまくなったな」。高校の隣にある修文大のテニスコートで素振りをする選手たちに、監督の唐井正臣教諭(48)が優しく声をかける。校内には野球部が常時使えるグラウンドがなく、練習場所は流動的。週に二日ほど市営球場を借りるときを除くと、他の部活動が始まる前にグラウンド脇でノックをするなど、十分に練習ができない日も多い。
 同校は約八十年、女子校としての歴史があったが、今年四月に共学化したのに伴い野球部も発足させた。入部した十人の選手のうち一人は未経験者だが、チームメートに球の投げ方を教えてもらうなどして、和気あいあいと練習している。
 選手が少ないので、女子マネジャーもキャッチボールやノックに参加する。その一人、二年石川真帆さん(16)は中学時代、野球部で男子に交じってプレーしていた。「野球に何とか関わりたくて入部した。みんな仲も良くてすごく楽しい」と充実ぶりをうかがわせる。
 元高校球児だった唐井教諭にとっても、野球部の指導は念願だった。一年生チームは体力や経験で見劣りし、練習試合でも未勝利。それでも「だんだん試合にも慣れてきた。たくさん経験をして、一生に一度の高校野球を思い切りプレーしてほしい」と成長に期待する。
 主将の太田敦貴選手(15)は「みんなに積極的に声をかけて、良い雰囲気をつくりたい。まずは一勝を目指す」と抱負を語る。多くの生徒が応援しており、大会では吹奏楽部がスタンドで後押しする。栗本整校長(66)は「共学化した以上、野球部は部活動の象徴になると思う。来年、再来年も見据えて頑張ってほしい。夢は甲子園」と話す。大会は七月二日に開幕する。

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