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(82)母校でカウンセリング業務

2022年6月15日 12時51分 (6月15日 12時57分更新)
約5年前、母校の特別支援学校で非常勤で働く機会を得た。当時の校長(後列左)にお声掛けいただいた

約5年前、母校の特別支援学校で非常勤で働く機会を得た。当時の校長(後列左)にお声掛けいただいた

 約五年前、私のもとにある依頼が届いた。母校の愛知県立港特別支援学校で「非常勤で働いてみないか」というものだった。きっかけは二〇一七年秋、母校に出向いたこと。私は〇九年に卒業して以来、何度か母校に行く機会はあったが、あくまで一卒業生として顔を出す程度だった。
 だが、その時は違った。当時の校長は、私が重度の障害がありながら会社を起こし、「寝たきり社長」として活動していることや、障害者を雇用していること、そして何より、会社の事業としてピアカウンセリングを行っていることに強い関心を持ってくれた。在学生を対象としたカウンセリング業務を担ってほしいと連絡をくれたのだ。
 私は、自分のような寝たきりの特別支援学校の卒業生が、その母校で働くという前例のない取り組みにとても興味を持った。卒業生として後輩の役に立てるようであればとも思い、その依頼を引き受けることにした。
 私は週一回、学校に出向き、身体障害のある生徒を中心に進路相談に乗ったり、精神的に不安定な生徒にはメンタルケアも行ったりした。保護者からも子どもが将来、どんな働き方なら社会に参加できるかを尋ねられることもあった。私自身もピアカウンセリングの...

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