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ゴルフ界は「分断の時代」突入か 新リーグ『LIVゴルフ』出場17選手がPGA資格停止に【武川玲子コラム】

2022年6月15日 06時00分

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ミケルソン(AP)

ミケルソン(AP)

 ついにサウジアラビア政府系ファンドが支援する新リーグ「LIVゴルフ」なるものが始まった。3日間競技の開幕戦は英ロンドン郊外のセンチュリオンGCが舞台。48人が出場し、フィル・ミケルソンやダスティン・ジョンソン(ともに米国)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)らビッグネームも名を連ねた。賞金総額はこの大会だけで個人、チーム戦を合わせて2500万ドル(約33億7500万円)。優勝したシャール・シュワーツェル(南アフリカ)は個人戦の400万ドル(約5億4000万円)に加え、チーム戦でも75万ドル(約1億円)を獲得した。
 同リーグ最高経営責任者(CEO)のグレグ・ノーマン(オーストラリア)は「フリーエージェントのゴルフツアー、新しい時代の幕開けだ」と胸を張った。一方で、米PGAツアーは初日が始まるやいなや、同大会に出場するPGAツアーメンバー17人の資格停止(うち10人は自らツアーメンバー資格を返上)を発表。現状では下部、シニアのツアーを含め、今後二度とPGAツアーの舞台に立つことはできなくなった。
 インターネットのライブ配信で、実際にLIVゴルフを観戦してみた。正直、お世辞にも「エキサイティング」とは思えなかった。数ホールに分かれて同時にスタートするショットガン方式を採用するため、リーダーボードでホール数がほぼ同じでも、パー5などのバーディーを取りやすいホールが残っているのか分かりづらい。各組が一斉に違うホールでプレーを終えるから、選手の生声を聞きたいメディアも右往左往していた。
 「まだ始まったばかり。完璧なシステムではないが改革する。われわれのリーグはどこにも行かない」。ノーマンは存続に自信をみせるが、果たして本当にそうなのだろうか? PGAツアーから排除されると分かった今も、ブライソン・デシャンボー、パトリック・リード(ともに米国)がLIVゴルフ入りを決めた。ゴルフ界はまさに「分断の時代」が始まってしまった。(全米ゴルフ記者協会会員)

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